
「まさか、こんなに早く来るとは」
昨年の秋、母から一本の電話がかかってきた。
「お父さん、転んで骨折したんやけど……」
父は74歳。まだまだ元気なつもりでいた。庭の草むしりを欠かさず、週に一度はゴルフ練習場に通っていた。それが、たった一度の転倒で入院することになった。
病院に駆けつけながら、頭の中をいろんな言葉がぐるぐると回っていた。「退院後はどこで暮らす?」「リハビリはどのくらいかかる?」「介護が必要になったら?」「お金のことは?」。考えれば考えるほど、自分がこの問題について何も知らないことに気づいた。知らないことだらけだった
退院に向けた準備を進めるなかで、次々と「知らなかったこと」が出てきた。
介護保険の申請の仕方、ケアマネジャーという職業の存在、自宅をバリアフリーにするための補助金制度。父名義の預金や不動産を今後どう整理すればいいのか、兄弟と話し合う必要があるのかどうか。母が一人になったとき、生活はどうなるのか。
そして、ふと気づいてしまった。「これ、数十年後の自分の話でもある」と。
親の問題は、自分の問題だった
私は今年で51歳になる。親の老後を心配しながら、同時に自分の老後のことも気になりはじめた年齢だ。
年金はいくらもらえるのか。定年後の働き方は? 老後資金はどのくらい必要で、今から何をしておけばいいのか。自分が倒れたとき、誰に何を頼めばいいのか。
「親のこと」と「自分のこと」は、実はつながっている。親の現実を通じて、未来の自分の姿が見えてくる気がした。
このブログについて
このブログでは、同じような状況にある方と一緒に考えていきたいと思っている。
相続や終活のこと、住まいや介護のこと、老後の食事や生活サービスのこと。むずかしい話題も多いけれど、できるだけわかりやすく、実体験を交えながら書いていくつもりだ。
まだ何も解決していないし、詳しくもない。でも、だからこそ「同じように戸惑っている誰か」の役に立てるかもしれないと思っている。
親のこと、自分のこと。これからの暮らしと備えについて、一緒に考えていきましょう。

コメント